マイナポータルには、「ぴったりサービス」というものがあることをご存知でしょうか。マイナポータルで子育てや介護など、自治体の手続きを行う場合には、この「ぴったりサービス」を利用することとなります。この記事では、ぴったりサービスの概要、使い方、対象手続きについてご紹介します。
こんな方におすすめ
- ぴったりサービスについて知りたい方
- マイナポータルについて知りたい方
この記事でわかること
- ぴったりサービスの概要
- マイナポータル上での行政手続の方法
「ぴったりサービス」とは?
そもそも、マイナポータルには、大きく分けて以下の5つのサービスがあります。
- オンライン申請をすることができる「ぴったりサービス」
- 行政機関からの通知を見れる「お知らせ」
- e-Taxなどと連携する「もっとつながる」
- 税の情報などを閲覧できる「わたしの情報」
- 自分の情報のやり取り履歴を見れる「やりとり履歴の確認」
このうち、「ぴったりサービス」は、みなさんの生活に必要な手続きをオンライン上で行うことができるようにするサービスです。どのような手続きがあるのかといった情報検索から、書類作成や申請までをオンラインで行うことができるようにします。
具体的には、①「知りたい制度・手続を、簡単検索」、②「オンライン申請」、③「申請書のオンライン入力、印刷」を行うことができます。

知りたい制度・手続を、簡単検索
子育てに関する手続きなど、身の回りのさまざまな申請や届出を地域別に検索し、その詳細を確認することができます。検索をする場合には、①質問に答えるだけの「ぴったり検索」、キーワードを入れるだけの「キーワード検索」、③全ての手続きを確認できる「一覧から検索」という3つの検索方法で、簡単に知りたい手続きを探せます。
オンライン申請
一部の手続きは、オンライン上で申請を完了することができます。また、申請の途中で入力内容を保存し、好きなタイミングで再開することもできます。ぴったりサービスのオンライン申請を利用する場合には、マイナンバーカードかAndroid端末で公的個人認証をする必要があります。

申請書のオンライン入力、印刷
一部の手続は、オンライン上で申請書を作成し、印刷をすることができます。上記のオンライン申請とは異なり、オンラインで作成した申請書を窓口に持っていく必要があるものの、書類作成や申請といった手続きをスムーズに行えるようになります。書類作成の途中で入力内容を保存し、好きなタイミングで再開することもできます。
ぴったりサービスの使い方
ぴったりサービスは次のような流れで使うことができます。
①マイナポータルへの「ログイン」
②対象の手続きを「検索」
③手続きを「選択」
④申請に必要な情報を「入力」
⑤申請に必要なデータを「登録」
⑥申請データを「送信」

ぴったりサービスそれぞれの手続き
ぴったりサービスを利用して行うことができる手続きには、①あらかじめ国が標準的な申請様式を設定(プリセット)されている手続きと②地方自治体が独自に申請様式を設定している手続きが存在します。多くの自治体では、①の手続きをぴったりサービスを用いて行うことができますが、②の独自の手続きの内容に違いがあります。
プリセットされている手続き
国があらかじめ標準的な申請様式をプリセットしている手続きには、子育てや介護などの分野のものが多く含まれています。

参考
デジタル庁|デジタル庁におけるマイナポータルの取組状況について
自治体独自の手続き
自治体独自の手続きには、例えば横浜市が火災予防分野における手続きを、市民がぴったりサービスを用いて行うことができる取り組みがあります。
また、海津市では妊娠届や保育施設の利用申込などをぴったりサービスを用いて行うことができます。
参考
横浜市|火災予防分野における手続の電子申請の運用が始まります。
海津市|ぴったりサービスを利用した各種手続
このようなぴったりサービスを用いた独自のオンライン申請を拡充している自治体もあれば、独自のシステムを用いてオンライン申請を拡充している自治体もあります。詳しくは、みなさんがお住まいの自治体のホームページなどをご覧ください。
まとめ
ぴったりサービスでは、①「知りたい制度・手続を、簡単検索」、②「オンライン申請」、③「申請書のオンライン入力、印刷」を行うことができます。そして、その対象となる手続きには、みなさんの身近にあるものを中心として、子育てや介護、自治体によってはさらに多くの手続きが含まれています。
さらに対象手続きが拡大していくこよによってより便利な行政サービスが実現するでしょう。 なお、ぴったりサービスを利用する前提にはマイナンバーカードが必要となりますので、事前に準備をしておきましょう。
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