マイナンバーカードの申請時、一つの障壁となるのが写真の撮影なのではないでしょうか?顔写真は申請時に撮影するほか、あらかじめ用意していた写真を登録したり、証明写真機で撮影・申請する方法もあります。今回は、マイナンバーカードに登録する写真のルールやサイズ、撮影方法について詳しく解説します。
こんな人におすすめ
- これからマイナンバーカードの申請を行う方
- マイナンバーカードの写真撮影をする予定の方
この記事でわかること
- マイナンバーカードの写真撮影におけるポイント
- 証明写真機で撮影・申請を行う方法
マイナンバーカードの顔写真が却下される?審査を通らない?ダメだった理由は?
マイナンバーカードを申請する際には撮影した顔写真をセットで提出する必要がありますが、場合によっては顔写真が理由で却下されることがあります。
ここでは、マイナンバーカードの顔写真が却下される理由について考察します。
マイナンバーカードの顔写真はスマホで撮影すると却下される?
マイナンバーカードの写真はスマホで撮影しても問題なく、スマホが理由で却下されるということはありません。
後述するように、マイナンバーカードのオンライン申請サイトでもスマホからアクセスしてその場で撮影することが可能です。
マイナンバーカードの写真はスマホで撮影OK
マイナンバーカード用に撮影した写真が却下される理由は?
マイナンバーカード用に申請する写真は、一定の条件を満たしていなければ却下される可能性があります。
過度な加工など本人とはわからない写真のほか、証明書としてふさわしくない写真は却下され、再申請を求められる可能性があります。
マイナンバーカードの写真は加工OK?
申請サイトには、加工に関する明確な基準は示されていません。
しかし、後述する通り、写真が「不鮮明なもの」の場合、申請が通らない場合があります。
また、マイナンバーカードは行政手続きを簡素化するだけでなく、身分証明書としても使用します。
過度な加工はできるだけせず、本人と判断できる写真を採用しましょう。
マイナンバーカード交付申請時に撮影する顔写真のチェックポイント
マイナンバーカードの交付申請時には、顔写真の登録が求められます。登録する顔写真は規格が決められているため、あらかじめ決まりを確認しておくと良いでしょう。
顔写真の規格
登録する顔写真のサイズは縦4.5cm×横3.5cmと決められています。また、写真は最近6ヶ月以内に撮影したものに限られ、正面、無帽、無背景である必要があります。
写真は白黒でも登録可能です。
不適切な顔写真の例
以下の顔写真は不適切な写真として登録できません。
- 顔が横向きのもの
- 無背景でないもの
- 正常時顔の表情と著しく異なるもの
- 背景に影のあるもの
- ピンボケや手振れにより不鮮明なもの
- 帽子、サングラスをかけ人物を特定できないもの
不適切な顔写真のまま申請すると、再度撮影をし直さなければならず、余計な時間がかかってしまうことがあります。撮影時は決まりを理解し、適切な写真を登録するようにしましょう。
顔写真の例外的な取扱い
宗教や医療上の理由ではっきりした顔写真の撮影することができない方、乳幼児、障がいのある方、寝たきりの方など、やむを得ない理由で規格どおりの写真を撮影できない方は、例外的に以下の対応をすることで申請が可能です。
- 交付申請書の表面の氏名欄に理由を記載し交付申請書を送付
- 個人番号カードコールセンターに電話し申請書IDを伝える
マイナンバーカードの顔写真を便利に撮影する方法
次に肝心の撮影方法ですが、マイナンバーカードの顔写真はスマホの自撮りや証明写真機で撮影可能です。ここでは、便利な撮影方法について詳しく解説します。
スマホで撮影する場合
マイナンバーカードの申請はスマホやパソコンから行うことができます。まず、オンライン申請サイトにスマホでアクセスし、申請書IDとメールアドレスの登録を行います。
申請書IDとは、各家庭に郵送されたQRコード付き交付申請書に記載されているIDのことです。
申請書の右上にある「申請書ID」を入力し、その後アドレスを入力します。
登録されたメールアドレス宛に申請者専用WEBサイトURLが送付されるので、クリックし専用フォームに移りましょう。
フォームに移ると、顔写真の登録画面が表示されます。新たに写真を撮影する場合は、そのままスマホで撮影を行います。
撮影後は、申請情報として以下の情報を登録します。
- 生年月日 ※必須
- 電子証明書の発行希望有無
- 氏名の点字表記希望有無
登録したメールアドレス宛に申請が完了した旨のメールが届いたら、申請完了となります。
申請時にその場でスマホ撮影した写真を登録することができる。
証明写真機で撮影する場合
マイナンバーカードの有効期間は、20歳以上であれば発行の日から10回目の誕生日まで、20歳未満であれば発行の日から5回目の誕生日までとされています。
長期間使用する顔写真となるため、しっかりとした写真を登録しておきたいという方は、証明写真機で撮影・申請することをおすすめします。
マイナンバーカードの申請に対応した証明写真機は、全国のコンビニやスーパー、駅構内に設置されており、マイナンバーカードの写真撮影から申請まで行うことができます。
証明写真機を利用するには、郵送で届いた個人番号カード交付申請書が必要です。交付申請書にあるQRコードを証明写真機のバーコードリーダーにかざし、案内通りに撮影するだけで、規格通りの写真を登録、申請することができます。
証明写真機を使えばマイナンバーカード用の写真を撮影できる。

すでにある写真を登録する場合
すでにある写真を登録することもできます。
まずはオンライン申請サイトにスマホやパソコンからアクセスし、申請IDとメールアドレスの登録を行います。
登録したメールアドレス宛に申請者専用WEBサイトURLが届くので、クリックして申請フォームに移動しましょう。
顔写真の登録画面が表示されたら、すでにある写真を選んで登録をします。
写真登録後は、申請情報として以下の情報を登録しましょう。
- 生年月日 ※必須
- 電子証明書の発行希望有無
- 氏名の点字表記希望有無
登録したメールアドレス宛に申請が完了した旨のメールが届いたら、申請完了となります。
すでに写真がある場合は、手持ちの写真を選んで登録することができる。
マイナンバーカードの顔写真が却下された場合は?再申請の方法
マイナンバーカードの顔写真が不適切と判断され、審査に通らなかった場合、再申請を行う必要が出てきます。
例えば、オンライン申請の場合、再申請の手順は以下の通りです。
- 登録アドレスへの申請内容不備の通知
- 顔写真の再登録
- 申請情報登録
- 申請情報登録完了
写真が理由で却下された場合、その分だけ受け取るまでに時間がかかってしまいます。申請前に写真の要件はしっかりチェックしておきましょう。
申請したマイナンバーカードの顔写真が気に入らない場合は?
マイナンバーカードは「紛失・盗難・焼失」などによりカードが使えなくなった場合、申請した自治体に手数料を支払ってマイナンバーカードを再発行することができます。
ただし、マイナンバーカードの再発行は原則として上記の「紛失・盗難・焼失」となります。
そのため、ただ単に顔写真が気に入らないという理由で再発行を申請しても却下される可能性もあります。詳しくは申請先の自治体に確認してみてください。
マイナンバーカードの再発行は原則「紛失・盗難・焼失」によりカードが使えなくなった場合に申請できる
マイナンバーカードの写真撮影は注意点を守ってスムーズに
マイナンバーカードの申請時に登録する顔写真には一定のルールがあるため、あらかじめ適切な写真のサイズや背景などの条件を確認しておきましょう。
顔写真は申請時にその場で撮影するほか、あらかじめ撮影しておいた写真を登録することもできます。写真は最長10年間使用することになるため、マイナンバーカードの申請に対応した証明写真機を利用することも検討しましょう。