マイナンバーカードをスマホで読み取る際、なかなか読み取れないことがあります。カードを読み取れない原因は、スマホ内部の設定、センサーの位置、スマホカバーなど、いくつか考えられます。そこでこの記事では、マイナンバーカードを上手くスキャンできない場合を想定し、より確実にスキャンできる方法を解説します。
マイナンバーカードは上手にスキャンできない時がある
スマホアプリ版マイナポータルを利用する際は、NFC対応スマホでマイナンバーカードをスキャンする必要があります。ここで注意したいのは、スマホの機種によってNFCセンサーの位置が大きく異なるという点です。
iPhoneとAndroid OSの機種では、カードを読み取るセンサーの位置に違いがあります。以下、iPhoneとAndroid OS機種それぞれについて解説したいと思います。
参考
マイナポータル|マイナンバーカードを読み取るとき、エラーは出ないが、ずっと読み取れません。
iPhoneでのカード読み取りの工夫
まずは、iPhoneを使ったマイナンバーカード読み取りについて、いくつかの項目に分けながら説明します。
目印は「カメラレンズ」
マイナンバーカードのスキャンができない場合は、スマホのNFCセンサーに適切にカードをかざせていないという可能性が考えられます。
iPhoneの場合、NFCセンサーは本体中央ではなく上部にあります。

iPhoneの場合、センサーはカメラレンズの真横にあると覚えておきましょう。なお、総務省のマイナポイント公式サイトには「カード上辺から3cm、右辺から2cmに端末上部を合わせてお試しください」と記載されています。
同じiPhoneでも位置が異なる場合も
ただし、同じiPhoneでも機種により適切な接触位置が異なるようです。
こちらもマイナポイント公式サイトで説明されています。iPhone XS Maxはカード上辺から 3cm、右辺から2cmに端末の上端中央を合わせるのが最適と描かれています。iPhone XRはカード上辺から1cm、右辺から3cmに端末の上端中央を合わせます。
また、iPhoneからマイナンバーカードを1cm程度離すとスキャンしやすくなる場合があるそうです。
参考
マイナポータル|電子証明書の読取り可能なスマートフォン(iPhone)に関するトラブルシューティング
Androidスマホは機種によってセンサー位置が違う!
次に、Android OSのスマホについて解説します。
マイナポイント公式サイトでは、マイナンバーカードのスキャンに対応するAndroid機種ごとの読み取り位置について詳しく解説されています。
Android OSのスマホには「モバイル非接触IC通信マーク」が刻印されていることもあり、その場合はマークを基準にカードを接触させます。しかし、全てのAndroid機種にこのマークが刻印されているわけではありません。
機種ごとのカード読み取り位置の詳細は、以下のページで確認してください。
iPhone、Androidスマホの「カード読み取り」に関する共通項
ここではiPhoneとAndroid、両方に共通する注意点を記載します。
カバーを外してみよう!
スマホカバーがマイナンバーカードの読み取りを阻害している可能性もあります。
最近のスマホカバーは非接触型決済やマイナンバーカードを想定している製品も多いとはいえ、分厚いハードケースの場合は外したほうが通信がスムーズに行えるかもしれません。
スキャンに失敗したら、まずはこの方法を試してみましょう。
付近に金属物は置かない
マイナンバーカードをスキャンしている最中、近くに金属物があるとスムーズに読み取れなくなる可能性があります。
金属製の机の上での操作や、金属製のキーホルダーが近くにある状態での接続は控えましょう。
機内モードをOFFにする
iPhone、Android機種共に機内モードをONにしていると、マイナンバーカードをスキャンすることができなくなります。
スキャンの前に、一度確認してみましょう。
「おサイフケータイロック」をOFFにする
「おサイフケータイロック」がONになっている場合、マイナンバーカードを読み取ることができません。Androidでカードの読み取りができない場合、設定を確認してみましょう。
設定方法:ホーム画面→「アプリ一覧画面」を表示→[設定]→[接続済みの端末] → [NFC/おサイフケータイ 設定]→[NFC/おサイフケータイロック]
参考
総務省|Androidマイナンバーカードの読み取り方法
シャープ|よくあるご質問
京セラ|マイナンバーカードの利用について
まとめ
マイナンバーカードのスキャンで特に気をつけたいのは、センサーの位置やカバーの有無、機内モードの設定などです。
困ったらまずはマイナポイント公式サイトにある説明をチェックしてみましょう!