こんな方におすすめ
- マイナポータルのリニューアル内容について知りたい人
この記事でわかること
- マイナポータルのUI/UXの改善箇所
- マイナポータルの改善の変遷
マイナポータルアプリはマイナンバーカードを利用して電子申請書類への署名、申請書類作成時の入力支援などを行ってくれるアプリです。本アプリはこれまで、小さいものも含めると何度もUI/UX(※)の改善やリニューアルが行われており、ユーザーに使いやすい設計が目指されています。そこで今回は、マイナポータルアプリのUI/UXの変更点や直近のリニューアル内容について詳しく紹介します。
※UIとはユーザーインターフェイスのことで、Webサービスやアプリケーションなどにおいてユーザーの目にふれるすべてのものを指し、UXとはユーザーエクスペリエンスのことで、ユーザーが商品やサービスを通じて得られる体験のことをいいます。 参考:NTTコミュニケーションズ「UI、UXって何?UI・UXの違いについて解説!」
マイナポータルにおけるUI/UX改善の変遷
マイナポータルはこれまで何度もUI/UX改善が行われています。まずは、これまでの改善内容、直近のリニューアル内容について見ていきましょう。
これまでのマイナポータルのUI・UX改善内容
マイナポータルは、2017年11月13日から本格利用が開始されました。その後のUI・UX改善や機能の提供としては、2021年6月に「ログイン」の方法を案内するチャットボット機能が追加されます。
同年10月には、薬剤情報の履歴や特定健診情報等を閲覧できる機能が追加されます。
その後も、e-Taxを利用した確定申告の自動入力や、国民年金の加入手続や免除申請等の電子申請機能など、ユーザーに使いやすい機能が実装されています。
参考
総務省|マイナンバー制度における「情報連携」及び「マイナポータル」の本格運用等開始
デジタル庁|マイナポータルの機能追加(薬剤情報、特定健診情報、後期高齢者健診情報の確認・取得)について
デジタル庁|マイナポータル
直近の「マイナポータル」アプリのリニューアル内容
2023年8月24日、マイナポータルアプリがリニューアルしました。リニューアルの主な内容は、以下の通りです。
- アプリアイコンの刷新
- ホーム画面のデザインを刷新
- よりシンプルな内容に
また、デジタル庁はnoteを公開しており、今後も「ユーザー目線」の設計を重視する姿勢を続けることが見てとれます。同組織ではデザイナーも募集しており、今後もますますユーザーフレンドリーなアプリに改善されることが期待されます。
参考
デジタル庁|マイナポータルアプリ
note|行政の現場を支える「デザイン」の考え方。デジタル庁のデザイナーの取り組み
マイナポータル実証ベータ版の提供
2023年8月30日、デジタル庁はマイナポータルの実証アルファ版の提供を終了し、実証ベータ版に移行させました。
マイナポータル実証ベータ版とは、「マイナポータル」のサイト設計や表現を見直した、実証中のウェブサイトのことであり、ユーザーに段階的に環境を提供しています。
実証ベータ版では、公金受取口座の登録や健康保険証との紐付け状況を簡単に確認できるように見直したほか、医療費の記録の簡単な振り返りや、居住自治体の手続きがわかるようになっている。
参考
デジタル庁|マイナポータル実証ベータ版とは
デジタル庁|マイナポータル実証版
マイナポータルの今後の展開
最後に、マイナポータルの今後の展開について見ていきましょう。
フィードバックによるさらなる改善への期待
マイナポータルは頻繁に改善が実施されていますが、現在もデジタル庁はユーザーによるフィードバックを受け付けており、これによりさらなるユーザーフレンドリーなアプリへの改善が期待できます。
また、デジタル庁ではよりよいオンライン行政サービス提供のため、新卒・中途・その他自治体からの採用などを実施しています。
同組織では業務説明会やインターンシップ、座談会等のイベントなども積極的に行っており、今後組織の人員も強化される見通しです。
マイナンバーカードの利用拡大に伴い機能追加も期待される
今回の実証ベータ版では、公金受取口座の登録や健康保険証との紐付け状況が確認できるようになりました。
こうしたマイナンバーカードの利用拡大に伴う機能追加は、今後も何度も行われると予想されます。マイナンバーカードの利用機会が拡大すれば、マイナポータルもさらに機能が豊富になり、利便性が高まるでしょう。
今後のマイナンバーカード関連のスケジュールとしては、運転免許証との一体化、避難支援アプリとの連携などが進められる予定であり、マイナポータルにも一部が反映されるかもしれません。