2021年3月に保険証の代わりに利用できるようになるなど、今後の利便性の高まりが注目されるマイナンバーカード。今年にはマイナンバーカード普及施策の一環としてマイナポイント事業が開始され注目を寄せていますが、同時に漠然と「なんか話題になってるけど、手続き面倒臭そうだな…」と感じている人も少なからずいるのではないでしょうか。
この記事ではマイナンバーカードの交付申請から受け取りまでの流れを分かりやすく解説し、マイナンバーカードの「なんとなく面倒臭そう」なイメージを払拭します。
こんな人にオススメ
✓ まだマイナンバーカードを取得していない方
✓ 申請をスマホやPCで手早く済ませたい方
この記事でわかること
✓ スマホ・PC・郵送で申請し、マイナンバーカードを取得する方法
✓ マイナンバーカードを取得するまでの大まかな流れ
様々なマイナンバーカード取得方法
一口に「マイナンバーカードの申請」と言っても、その方法は様々です。

交付申請書を持っているかどうか、自分でネットから申請するか役所窓口で申請するかどうか等の条件によって取るべき行動が異なります。
最終的にスマホやPC、郵送等で交付申請を済ませる交付時来庁方式と、役所で交付申請をする申請時来庁方式のいずれかの方法でマイナンバーカードの発行を申請することになります。この記事では前者の交付時来庁方式、すなわちマイナンバーカードを受け取る際に役所に行く場合の取得方法を解説します。
交付時来庁方式の大まかな流れ
いろいろな書類を提出しないといけなかったり、役所に行かなければならなかったり、何かと億劫に感じることが多い役所手続きですが、マイナンバーカード取得までの手順はとてもシンプルです。大まかに分けて以下の3つの手順で手続きは行われます。

この記事で上記の3つのプロセスそれぞれの詳細を確認しましょう。

1. 交付申請をする
交付申請とは、マイナンバーカードの発行を依頼する手続きのことです。マイナンバーはマイナンバー制度が施行された時点で全ての国民に割り当てられましたが、マイナンバーカードについては、政府に交付申請をしなければ発行されることはありません。
交付申請の前にまず、お手元に個人番号通知カードがあることを確認しましょう。個人番号通知カードには交付申請書が付属されており、この部分がマイナンバーカードの交付申請に必要になります。
*地方公共団体情報システム機構(J-LIS)は令和3年1~3月にかけてQRコード付きのマイナンバーカード交付申請書を順次送付しています。個人番号通知書を紛失した場合であっても、新たに送付された交付申請書でマイナンバーカードを申請することが可能です。詳しくはコチラ。
交付申請に必要な個人番号通知書とマイナンバーカードは全く異なるものです。以下の3点を混合してしまわないよう、注意しましょう。


交付申請書/個人番号通知書を持っている場合
交付時来庁方式における交付申請は以下の2通りの方法で実施することができます。
1. スマートフォン・PCで申請
- オンライン申請サイトにアクセス
- メールアドレス登録
- 顔写真登録
- 申請情報登録
2. 郵送で申請
- 個人番号カード交付申請書の記入
- 書類の送付
スマートフォンとPCによる申請手順は基本的に同じですが、スマートフォンの場合、申請書のQRコードを読み込むことで情報入力を一部省略することができます。交付申請書・個人番号通知書が手元になく、申請書ID(半角数字23桁の番号)が分からない場合は、郵送による交付申請か、申請時来庁方式をとる必要があります。
詳しくはマイナンバー総合サイトをご確認ください。
申請書IDとは
申請書IDは通知カードや同封されている交付申請書に記載されている23桁の数字で、このIDを使うことでスマホやPCからオンラインでマイナンバーカードの交付を申請することができます。申請IDがわからない場合は、手書きの交付申請書にマイナンバーを記入のうえ、郵送で申請することができます。
詳しくは マイナンバーカード総合サイト よくあるご質問 をご確認ください。
交付申請書/個人番号通知書を持っていない場合
いずれも手元にない場合は、以下の2パターンに分かれます。
自分のマイナンバーが分かる場合
以下のURLから①交付申請書と②封筒をダウンロードして、郵便で交付申請をすることが可能です。
自分のマイナンバーがわからない場合
お住まいの市区町村窓口に行き、交付申請書を再発行する必要があります。詳しくはお住まいの市区町村にご確認ください。
2. 自宅に交付通知書が届く
交付申請をしてから1ヶ月ほどで、自宅に交付通知書が届きます*。交付通知書とは、マイナンバーカードが発行され、窓口での受取の準備が完了したことを通知する書類です。カードの受取期限や交付場所などが記載されています。
自治体によって、交付通知書が自宅に届いた後、受取の予約が必要な場合と不要な場合があります。お住まいの市区町村のウェブサイトを確認し、マイナンバーカードの受取方法を確認しましょう。
*役所で交付申請を行った場合は、2ヶ月程度でマイナンバーカードが発行され、自宅に郵送されます。
3. マイナンバーカードを受け取りに行く
早速必要な書類を揃え、マイナンバーカードを受け取りに行きましょう!
受取に必要な書類
- 交付通知書
- 通知カード(令和2年5月以前に交付を受けている方)
- 本人確認書類(*)
- 住民基本台帳カード(持っている場合のみ)
*本人確認書類の提出については、下記の2パターンが想定されています。

暗証番号の設定
窓口でマイナンバーカードを受け取る際に1種類のパスワードと3種類の暗証番号を設定します。窓口で慌てることがないよう、事前に推測されにくい暗証番号を考えておきましょう。
特に、署名用電子証明書のパスワードには、英字大文字が使われるので、入力の際に注意が必要です。署名用電子証明書のパスワードは5回、利用者証明書の暗証番号は3回連続で入力を誤ると、パスワードロックがかかり当該電子証明書を利用することができなくなります。
詳しくは公的個人認証サービス ポータルサイトをご確認ください。

以上でマイナンバーカード取得の手続きは終了です。