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マイナンバーとマイナンバーカードの違い

マイナンバーとマイナンバーカードはよく混同されますが、それぞれ役割が異なります。マイナンバーカードは単純にマイナンバーが記載されたカードというわけではなく、様々な用途があげられます。今回の記事では、定義、所有者、使用目的の3つの視点から、マイナンバーとマイナンバーカードの違いについて解説します。あわせて、マイナンバー通知カードとマイナンバカードの違いについても紹介します。

こんな人におススメ
✓ マイナンバーとマイナンバーカードの違いがわからない方
✓ マイナンバーカードに関する知識を深めたい方
✓ マイナンバーカードの活用方法を知りたい方

この記事でわかること
✓ マイナンバーとマイナンバーカードの違い
✓ マイナンバーカードに関するよくある疑問への回答

目次

マイナンバーとマイナンバーカードの違い

それぞれの定義

マイナンバーとは、一言で言うと12桁の個人番号そのもののことです。マイナンバーは結婚や引っ越し、転職などをしても変わりません。

一方で、マイナンバーカードとは、マイナンバーが記載されたICチップ付きのカードのことです。マイナンバーカードにはマイナンバーだけでなく、本人の顔写真や氏名、生年月日、性別などが記載されています。

マイナンバーとマイナンバーカードは混同されがちですが、別物です。

例えば、事業主は従業員のマイナンバーの提示を受けて、入社時の税や社会保障の手続きを行います。その際、提示されたマイナンバーが本人のものであることを確認するため、従業員は身分証としてマイナンバーカード等を提示します。

また、行政の証明書などを発行する際の電子申請には、マイナンバーカードを利用します。

それぞれの所有者

マイナンバーは、既に日本国内に住民票がある人全員に付与されています。日本に住民票があれば、外国人であってもマイナンバーが付与されています。

一方、マイナンバーカードは、日本国内に住民票があり、カードの発行を申請した人が所有しています。マイナンバーカードの発行は居住する市区町村で手続きすることができます。

マイナンバーカードの交付状況は総務省が定期的に公表しており、2021年2月1日時点で25.2%とおおよそ4人に1人が所有している状況です。

Reference
マイナンバーカードの市区町村別交付枚数等について(令和3年2月1日現在)

使用目的

マイナンバーは、早く正確な事務処理を行うために使用されます。マイナンバーは利用範囲が限定されており、行政は社会保障、税、災害対策にのみ活用できます。

一方、マイナンバーカードは、身分証明書やマイナンバーが本人のものであることを証明する目的で使用されます。マイナンバーは行政手続きに用いますが、役所や勤務先、金融機関ではマイナンバーが本人のものであるかを確認する必要があります。そこで、マイナンバーカードを提示すれば、本人の情報とマイナンバー情報を一度に確認することができるのです。

マイナンバーカードは窓口だけでなく、コンビニで住民票の写しや印鑑登録証明書などを発行する際に利用できます。マイナンバーカードを持っていれば、これらを取得するためにわざわざ役所の窓口に足を運ぶ必要がなくなります。

Reference
マイナンバー&マイナンバーカードよくある誤解

マイナンバーカードに関するよくある疑問

マイナンバーカードの情報を見られると危険?

マイナンバーカードにはマイナンバーが記載されているため、他人に見られると悪用されるのではないかと心配する人もいます。しかし、マイナンバーを利用する手続きには必ず本人確認が必要なため、他人がマイナンバーを用いてなりすましを行うことが困難です。

ICチップには重要な情報が入っているのでは?

マイナンバーカードにはICチップが搭載されており、チップを読み取ることでマイナンバカードの情報を識別します。では、マイナンバーカードのICチップ内には重要な個人情報が入っているのでしょうか。

実は、ICチップ内の情報はマイナンバーカードの券面に記載されている情報であり、税や年金に関する情報は入っていません。具体的には、以下の情報がチップに記憶されています。

  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日
  • 顔写真
  • マイナンバー
  • 電子証明書

電子証明書とは、第三者が間違いなく本人であることを電子的に証明するものです。ICチップ内にはこれらの情報だけが記憶されています。

また、マイナンバーカードのICチップを利用するには暗証番号が必要です。不正な情報の読み取りが行われた際は、ICチップが壊れて使えなくなる仕組みもあり、不正利用への対策もしっかりとなされています。

Reference
マイナンバー&マイナンバーカードよくある誤解

マイナンバー通知カードとマイナンバーカードの違いは?

マイナンバー通知カードとは、マイナンバーを個人に知らせる簡易的カードのことで、12桁のマイナンバーや氏名、住所、生年月日、性別が記載されています。マイナンバー通知カードは源泉徴収の際など使用できる範囲が限定されており、金融機関の窓口などで身分証明書として利用することはできません。

また、マイナンバー通知カードは2020年5月25日で廃止されており、通知カードの再交付や変更手続きは行われていません。マイナンバーカードであれば利用できる手続きの範囲も広がるため、早めにマイナンバカードの申請を行うと良いでしょう。

マイナンバー通知カード郵送時にはマイナンバーカード申請書が同封されています。また、申請書を紛失した場合は、QRコード付きの申請書を居住する市区町村から入手するか、専用サイトから申請書をダウンロードして郵送により申請することも可能です。

Reference
通知カード

まとめ

マイナンバーとマイナンバーカードは混同されがちですが、使用目的などが異なるため、正しく理解する必要があります。

また、マイナンバーカードの券面やICチップの情報だけでは悪用されるリスクは低く、不正利用を防止する対策も取られています。

マイナンバーカードは面倒な行政手続きを簡単にしてくれるため、ぜひ持っておきたいカードです。まだ発行手続きをしていない方、マイナンバー通知カードの情報が古くなってしまった方は、ぜひこの機会に発行してみましょう。

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