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マイナンバーカードが「お薬手帳」に。投薬情報のデジタル化で何が変わるのか?

お薬手帳 アイキャッチ

マイナンバーカードと健康保険証の一体化により、その人の過去の投薬履歴がデジタル化されるという利点があります。今後は、マイナンバーカード保険証の利用者、医療機関共に、即座に投薬情報を利用・活用することができるようになります。本記事では、マイナンバーカード保険証のメリットや投薬情報の確認方法についてご紹介します。

こんな方におすすめ

  • マイナンバーカード保険証で投薬履歴を確認したい人

この記事でわかること

  • マイナンバーカード保険証でできること
  • お薬手帳のデジタル化で変わったこと
目次

マイナンバーカード保険証のメリット

マイナンバーカードと健康保険証の一体化は、我々にどのような恩恵をもたらすでしょうか。以下、主な利点をそれぞれ解説します。

受診歴の閲覧

マイナンバーカードとマイナポータルがあれば、本人の受診歴を閲覧することができます。医療機関が患者の受診歴や診療実績をチェックする場合、オンライン資格確認システムがその医療機関に導入されていて、なおかつ患者の同意があれば情報をチェックすることが可能です。

引っ越し先の医療機関に対して受診歴を提出する際も、マイナンバーカードがあればペーパーレスで実施できます。

参考
厚生労働省|オンライン資格確認における診療情報の提供

窓口受付の簡略化

マイナンバーカードは、医療機関の窓口受付の簡略化を促す役割も期待されています。顔認証付きカードリーダーを使って認証することで、スタッフとの対面・会話をすることなく受付を済ませることもできます。

本人確認の方法は、暗証番号及び顔認証の二択。カードリーダーの使い方を説明する動画がYouTubeで配信されていますので、こちらもチェックしてみましょう。

投薬情報の閲覧

マイナンバーカードとマイナポータルを利用することで、過去の投薬履歴をチェックすることもできます。

では、具体的にどのような情報を閲覧できるのでしょうか。

マイナポータル公式サイトでは、2021年9月以降に保険医療機関・保険薬局で調剤されたお薬に関する情報が閲覧できること、ジェネリック医薬品へ切り替えた場合の削減可能額やお薬手帳アプリへ連携可能なQRコードが閲覧できることが説明されています。

安価なジェネリック医薬品を選んだ際、新薬との価格の差額が表示されるというのはデジタル情報ならではの機能と言えます。

参考
マイナポータル|よくあるご質問

マイナポータルを使った投薬情報の閲覧の方法

では、実際にマイナポータルを利用して投薬履歴をチェックしてみましょう。

今回は筆者の所有するiPhone SE2でマイナポータルのアプリを利用してみます。まずは最上部にある「ログイン」の項目をタップし、マイナンバーカードを読み込む方式のログインを実行します。その際に数字4桁の「利用者証明用電子証明書」のパスワードを入力する必要があります

認証が終わると、自動的にアプリからブラウザへ移行します。少し下にスクロールすると「最新の健康保険証情報の確認」という項目があるので、そちらをタップします。

「わたしの情報」というページに移ります。ここでも少し下にスクロールしてみましょう。「健康・医療」という項目があるので、タップしてください。

すると、それに分岐する各項目が登場します。「診療・薬剤情報」という項目をタップすると、今回のテーマである投薬履歴の閲覧ページに移ることができます。

ここで取得できる情報は「診察・薬剤情報」「処方情報」です。上述のジェネリック医薬品を利用した場合の削減可能額も、ここからチェックする仕組みになっています。

マイナポータルアプリ
Android版
iPhone版

何年前までの投薬情報を閲覧できるのか?

マイナポータルを利用することで取得できる「診療・薬剤情報」は、過去3年分を閲覧できます。

アプリやブラウザ版サイトの要改善点は少なからず見受けられるものの、通院履歴や投薬履歴、そしてそれにかかった費用を同じプラットフォームで確認できるというのはやはり大きな利便性を含んでいます。

参考
マイナポータル|よくあるご質問

マイナポータルで投薬情報の管理が便利に

今回ご紹介したように、マイナンバーカード保険証を利用することで、通院履歴の閲覧、窓口受付の簡略化、投薬情報の閲覧などが可能です。これにより、自身の投薬情報をデジタル化して管理できるようになったり、素早く診察に進めるようになったりと、人々が受ける医療サービスの向上が図られています。

また、医療費通知や健康診断の情報などもマイナポータルで閲覧できるため、日常的な医療情報のデジタル化にも役立っています。

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