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【未来予測】もしもマイナンバーカードでクレジットカードが発行できるようになったら

現在、クレジットカード発行時の身元確認にマイナンバーカードを活用しようという取り組みが積極的に行われるようになっています。これにより、クレジットカードの発行に要する時間が大幅に短縮され、さらに24時間いつでも申請できるようになります。そこで今回は、xIDが2022年7月から開始した本人確認サービスについて解説するとともに、マイナンバーカードを活用してクレジットカードが24時間365日発行できるようになった未来を考えてみます。

目次

xIDとクレディセゾンが公的個人認証サービス活用のクレカ申し込みを開始

2022年7月26日、クレディセゾンとxIDが「マイナンバーカード読み取りで本人確認」による入会申し込みを開始しました。

これはマイナンバーカードに特化したデジタルID「xID」を活用したサービスで、クレディセゾン提供の「セゾンカード」入会申込時に「xIDアプリ」を使い、簡単に本人確認ができるという仕組みです。オンラインでのクレジットカード申込にマイナンバーカードを使った本人確認を取り入れた事例としては、日本初になります。

参考
PRTIMES|日本初、クレディセゾンが「マイナンバーカード読み取りで本人確認」によるクレジットカード入会申込を開始

サービスの概要

この本人確認は、マイナンバーカードの読み取りができるスマホに予め「xIDアプリ」をインストールした上で、セゾンカードの入会申込フォームから始めます。

セゾンカードのフォームで申込を開始し、「xIDアプリ」による認証後、スマホでマイナンバーカードを読み取るだけで簡単に本人確認を完了することができます。マイナンバーカードの公的個人認証を活用することで、クレディセゾン側で本人確認における提出書類の目視確認の必要がなくなり、本人確認が利用者の端末で即時完了するため、利用者はよりスピーディーに時間帯を問わず、申込手続きを完了することができます。また、マイナンバーカードからの正確な基本4情報(氏名、性別、生年月日、住所)が自動入力されるため、手間をかけずに申込が可能です。

【未来予測】もしもマイナンバーカードでクレジットカードを発行できるようになったら?

今回のような公的個人認証の仕組みがクレジットカード発行会社や金融機関で積極的に取り入れられた場合、我々の暮らしがどのように変化するのでしょうか?

審査の時間が大幅短縮

既にクレディセゾンとxIDが行っている通り、マイナンバーカードによる公的個人認証を導入することで「入会申込の完全ペーパーレス化」が実現します。

これにより、審査にかかる時間も大幅短縮されることが期待できます。あるいは審査のための所要時間はそのままでも、「審査結果を知らせるまでの時間」は殆どかからないでしょう。

「スマホ搭載のクレジットカード」が主流に

また、最近ではスマホ決済にクレジットカードを登録して使用する人が増加しているようです。

一部非対応のカードもありますが、現在日本で発行されている多くのクレジットカードはGoogleウォレット(※1)やappleウォレット(※2)に登録することができます。

従来型の物理カードは、後日郵送してもらうこともできます。その物理カードは普段は持ち歩かず、自宅の金庫にしまって管理する……という考え方も。つまり、普段使うカードは物理カードではなくスマホの中のカードを利用するということです。

※1…参考 Google「Google ウォレット – 速くて安全なデジタル ウォレット
※2…参考 apple「appleウォレット

公共交通機関をクレジットカードで利用できる時代に

ここ数年で、公共交通機関ではクレジットカードのタッチ決済を活用した乗車が広く導入されるようになりました。最近のクレジットカードは「端末に挿入する」ものから「端末にタッチする」ものに変わりつつあります。交通系ICカードと同様の使い勝手です。

2023年8月現在、首都圏では江ノ島電鉄が江ノ島電鉄全線(※1)、東急電鉄が田園都市線全駅(※2)で、クレジットカード等を活用したタッチ決済による乗車システムを導入しました。

鉄道だけでなく、路線バスや空港行のリムジンバスにもクレジットカード等を活用したタッチ決済が採用されています。(※3)これは訪日外国人観光客にとっての利便性を想定しているという側面もあります。

現状、日本ではまだまだ馴染みの薄いこの仕組みですが、海外ではむしろ「クレジットカードのタッチ決済を活用した乗車」は常識的な決済方法になっています。

※1…4月15日から全駅でタッチ決済による乗車を開始いたします-江ノ島電鉄
※2…「クレジットカードのタッチ機能」「QRコード」を活用した乗車サービスの実証実験を8月30日(水)から開始
※3…「Visaのタッチ決済」利用可能路線の拡大について-京浜急行バス

まとめ

オンラインでの本人確認は、クレジットカードそのもののオンライン化をも促します。これにより、将来的にはスマホのみならずスマートウォッチにもクレジットカードを紐付けて、公共交通機関利用時や買い物にもそのカードで決済するという行動が常識になるかもしれません。

マイナンバーカードは、間接的ではありますが「日本の完全キャッシュレス化」に影響を与えているようです。

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