19世紀にフランスのルイ・ブライユが開発した「6点式点字」は、21世紀の現代では世界中で広く使われる文字になりました。生活の至る場面で点字を見かけることができますが、マイナンバーカードにも点字を表記する方法があります。この記事ではマイナンバーカード本体に点字を併記するための手順を解説していきたいと思います。
マイナンバーカードは点字表記できる!
点字は現在、注目されている文字でもあります。
小学校でもルイ・ブライユの生涯が国語の教科書に記述されるなど、点字の歴史が広く共有されるようになりました。
健常者でも点字に興味を持ち、勉強する人は少なくありません。名刺に点字を併記する人も増えています。
そしてマイナンバーカードは、所有者の希望に応じて名前の部分を点字併記することができます。
以下、カードをまだ持っていない人と、既にカード持っている人との対応の違いを解説します。
まだマイナンバーカードを持っていない人の場合
マイナンバーカードを申請する際、一番最初に「個人番号カード交付申請書」を居住市区町村の窓口に提出する必要があります。
この個人番号カード交付申請書に「右欄の点字表記を希望する」という項目があります。これにチェックを入れ、右欄に名前を書きます。するとこの名前が、カード本体に点字表記されるという仕組みです。
注意点として、点字表記できる文字数は最大11文字、そして濁点等は1文字として数えられます。
既にマイナンバーカードを持っている人の場合
既にマイナンバーカードを持っている場合、手持ちの点字未記載のカードにあとから点字記載をする、という方法はありません。何かしらの必要があり点字を記載するとしたら、カード再発行の手続きを行います。
この場合、居住市区町村の窓口で「再交付申請書」を受け取ります。
その際に点字表記に関する項目を必ずチェックするようにしましょう。申請からカード発行までの期間は、最初のカードの時と同じく約1ヶ月程度です。
ただし時期や自治体によっては、カード発行までの期間が前後する場合もあります。
マイナンバーカードの再交付について
手続きを踏んで再交付されたマイナンバーカードは、その所有者が自らの手で受け取る必要があります。このあたりも、最初のカード発行と変わりません。
受け取りの際は、必ず身分証明書を持参します。以下のうち、いずれか1点があれば受け取り可能です。
- パスポート
- 写真付き住民基本台帳カード
- 障害者手帳
- 療育カード
- 在留カード
- また、以下の身分証の場合は2点必要です。
- 健康保険証
- 年金手帳
- 社員証もしくは学生証
- 預金通帳

完成したマイナンバーカードの受け取り
最後は完成したマイナンバーカードの受け取りについて解説します。
マイナンバーカードは、基本的に市区町村の窓口で受領します。窓口の受付時間は自治体によって異なるので、予め公式サイトでチェックする必要があります。
土日祝日の受け取りに関しても、現状は自治体によってまちまちです。
毎週日曜に受付を解放している自治体もあれば、隔週開放、或いは月2日程度の開放日を指定している自治体もあります。このあたりも事前の確認を要します。