MENU

マイナンバーカードの暗証番号、家族で同じでもいいの?

マイナンバーカードのパスワードや暗証番号は、一定以上の誤入力でロックがかかります。そのため、できるだけ覚えやすいパスワードにしようと考える人は決して少なくないはずです。たとえば、家族で全く同じパスワードを使うことは可能でしょうか?もしも家族全員が同一のパスワードでマイナンバーカードを利用することができれば、誰かひとりがパスワードを失念したとしても誰かに聞けば解決できます。この記事では、「家族全員同じパスワードを共有する」ことの是非について解説していきます。

こんな方におすすめ

  • これからマイナンバーカードを作成する人
  • マイナンバーカードの暗証番号で迷っている人
  • 家族分のマイナンバーカードを作成する人

この記事でわかること

  • 家族の暗証番号に関する考え方
  • 家族で暗証番号を同じにするリスク
目次

マイナンバーカードの暗証番号を家族全員で同じ暗証番号にしたい

マイナンバーカードの利用の際に求められる暗証番号は、全4種類。その中の「署名用パスワード」は半角文字を6文字〜16文字、数字とアルファベットが混在した内容のものが初回設定時に求められます。

では、ある一世帯の家族全員が同じ組み合わせのパスワードを利用することはできるのでしょうか?

近江八幡市-マイナンバーカードのパスワードの確認やロック解除・再設定について

同じパスワードの設定も可能

結論は、「同じ組み合わせのパスワードでも設定可能」です。

マイナンバーカードの暗証番号は、家族の誰かとその文言が重複したとしても、それ自体に規約上の問題はありません。

つまり、「その家族共通の暗証番号」は導入できるということです。

家族全員同じ暗証番号にすることの「危険性」

もしも家族全員が同じ内容のパスワードにしてしまった場合、どのような懸念が浮上するでしょうか。

家族全員のマイナンバーカードの暗証番号が一度にバレるリスクはある

家族全員のマイナンバーカードの暗証番号が同一だった場合、家族の中の誰かの暗証番号が漏洩すると、結果的にほかの家族分の暗証番号もバレてしまうことになります。

ただし、マイナンバーカードは暗証番号がバレたとしても、直接銀行口座からお金を引き出したり、本人に成りすまして身分証として利用することはできないようになっているため、被害は限定的と言えるでしょう。

暗証番号の変更には手間がかかる

家族全員のマイナンバーカードの変更を余儀なくされた場合、どうしても「暗証番号の初期化」という手順を踏む必要があります。

例えば、署名用パスワード(6桁から16桁)は、5回連続で間違って入力した場合、暗証番号にロックがかかってしまい、電子証明書が利用できなくなってしまいます。

それでも、利用者証明用の暗証番号(4桁の数字)が利用可能な場合、スマートフォンアプリやコンビニのキオスク端末で暗証番号を初期化することができます。

しかし、もし利用者証明用パスワードも家族共通の組み合わせで、なおかつそれが外部に漏洩してしまった場合、家族全員のすべての暗証番号を再設定しなければならず、さらに大きな手間がかかってしまいます。

パスワードの失念-公的個人認証サービスポータルサイト

親子で同じ暗証番号を設定するのはOK?

マイナンバーは住民基本台帳に登録された時点で付与されるため、子どもでもマイナンバーカードを作成できます。

子どものマイナンバーカードに関する暗証番号は、以下のような取り決めがあります。

署名用電子証明書の暗証番号:15歳未満は発行されない
利用者証明用電子証明書の暗証番号:15歳未満に発行する場合は法定代理人が設定

つまり、少なくとも利用者証明用電子証明書の暗証番号は、子どもが15歳未満の場合、親が暗証番号を設定することになります。

とは言え、セキュリティ上のリスクも十分考慮し、他人が予想しにくい暗証番号を設定する必要性があることには変わりありません。

総務省|マイナンバー等の有効期間

誕生日や銀行と同じ暗証番号にはご用心

家族で同じマイナンバーカードの暗証番号を設定することは、ある程度リスクがあることを確認しました。

また、以下のような予想しやすい暗証番号にもリスクが伴います。

  • 自分や家族の誕生日
  • 銀行と同じ暗証番号
  • スマートフォンと同じ暗証番号
  • その他予想しやすい暗証番号

できるだけ他人に予想しづらい暗証番号を設定し、漏洩には十分に気を付けましょう。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次