マイナンバーの桁数は、例外もなくその数が決まっています。しかしネットでは「11桁や13桁のマイナンバーもある」という情報も見受けられます。そこでこの記事では、「マイナンバーの桁数」に焦点を当てて解説していきたいと思います。また、記事の後半ではマイナンバーカードの各種暗証番号の桁数についても説明します。
マイナンバーの桁数について
マイナンバーの桁数は、付与される人全員に12桁の番号が付与されます。この桁数は絶対に変わらず、またマイナンバー所持者が希望しても変更されることはありません。
参考
デジタル庁|マイナンバー(個人番号)制度・マイナンバーカード
しかし、「11桁のマイナンバーが存在する」という声もあります。実はそれは、他の公的番号と混同した誤解です。
マイナンバーなのに11桁しかない? 13桁ある?
平成14年8月に設定された住民票コードは、11桁の番号で構成されています。
これはパスポートの申請や年金を受給している人の現況届などに使われるもので、マイナンバーとは別の番号。社会保障や税の還付金受け取りなどに使われるマイナンバーとは、役割も異なります。
また、「13桁のマイナンバー」は法人番号と混合された結果の誤解です。法人番号はマイナンバーとは異なり、原則として広く公表される13桁の番号です。
これら3種類の番号はそれぞれ同一視されやすいため、注意が必要です。
番号法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

マイナンバーカードの暗証番号と桁数について
次に、マイナンバーカードを使用する際に入力する各暗証番号の桁数と、それぞれの用途について解説します。
マイナンバーカードに紐づけされるパスワードは全4種類。これらはそれぞれ利用場面が異なり、後述する署名用パスワードは特に複雑な構成になっています。
署名用パスワード
これはネット上で行政手続きを行う際に求められるパスワードです。6桁から16桁の大文字英数字(英字と数字の混在が必須)で、マイナンバーカード発行時に申請者が設定します。
署名用パスワードは5回の入力ミスでロックがかかり、その場合は住民票のある市区町村の窓口でパスワード再設定の手続きが必要です。
利用者証明用パスワード
マイナポータルへログインやコンビニ交付の際に必要となる利用者証明用パスワードは、4桁の数字で構成されています。
これは連続3回間違えるとロックがかかり、市区町村の窓口での再設定が必要になります。
券面事項入力補助用パスワード
マイナンバーカードに記載の氏名・住所・生年月日・性別を読み取る際に使う券面事項入力補助用パスワードも、4桁の数字で構成されています。
連続3回の誤入力でロックがかかり、市町村の窓口での再設定を行う必要が生じます。
個人番号カード用(住民基本台帳用)パスワード
転入・転出の手続きや氏名変更の手続きの際に必要な個人番号カード用(住民基本台帳用)パスワードは、4桁の数字で構成されています。
こちらも3回の誤入力でロックがかかる仕組みです。
暗証番号の桁数について
以上、マイナンバーとマイナンバーカードの各種暗証番号の桁数について解説してきました。
ここで注意すべきは、署名用パスワード。他の3種よりも複雑で、桁数も6桁から16桁と幅広く設定できます。従って、署名用パスワードの失念対策は予め練っておくべきでしょう。
マイナンバーの桁数は絶対に12桁で、それに例外はないということも予め覚えておきましょう。