2015年から国民への交付が開始したマイナンバー通知カード。行政窓口などでマイナンバーの提示を求められた時に使うことができるカードですが、年月が経ち既に失くしてしまったという方は少なくないでしょう。この記事ではマイナンバー通知カードを失くしたらどうなるのか、何をするべきなのかを解説します。
こんな人におすすめ
- マイナンバー通知カードを失くしてしまった人
- マイナンバー通知カードの用途がわからない人
この記事でわかること
- マイナンバー通知カードの利用用途
- マイナンバー通知カード紛失時に自分のマイナンバーを確認する方法
マイナンバー通知カードとは

マイナンバー通知カードは2015年の10月〜12月にかけて交付された、住民にマイナンバーを知らせるための紙製のカードです。交付時点で住んでいた市区町村の住民基本台帳に登録されている氏名、住所、生年月日、性別とマイナンバーが記載されています。
マイナンバー通知カードの利用用途
マイナンバー通知カードは市区町村の窓口などでマイナンバーの提示を求められた場合にマイナンバーの証明手段として利用することができます。ただ、引っ越しや結婚などによって住所、氏名が変わっている場合は、マイナンバー通知カードを自分のマイナンバーの証明手段として使うことはできません。また、マイナンバー通知カードには顔写真が掲載されていないため、本人確認の際には別途顔写真付きの身分証明書が必要です。
マイナンバーカード総合サイトに「『通知カード』は、令和2年5月25日以降は、新規発行や再交付は行いません」と記載されているように、今後マイナンバーを届け出るための手段としては使われなくなっていきます。
マイナンバー通知カードを失くしたらどうなる?
マイナンバー通知カードを失くした場合は、マイナンバーカードやマイナンバーが記載された住民票などを別途発行し、自分のマイナンバーを証明するための手段を確保する必要があります。

マイナンバー通知カードを失くしたとしても、マイナンバーカードの交付申請にほとんど差し支えはありません。2021年3月までにマイナンバーカードを取得していない人に対して送付されたQRコード付きの交付申請書を使ってマイナンバーカードを取得することができます。
マイナンバーカード交付申請時に市区町村窓口で紛失届を記入することになります。また、自宅外で紛失した場合は警察に遺失届を提出する必要があります。詳しくはマイナンバーカード総合サイトをご確認ください。

自分のマイナンバーを確認する方法
マイナンバー通知カードを失くした時、自分のマイナンバーを確認する方法はマイナンバーカードを発行する以外にもう一つあります。
マイナンバーが記載された住民票を発行する
市区町村窓口でその日のうちにマイナンバーが記載された住民票を受け取ることができます。通知カードやマイナンバーカードを持っておらず、急ぎでマイナンバーを知る必要がある場合は、この方法が最も効果的でしょう。
住民票の写しを発行するために必要な書類については、お住いの市区町村のホームページまたは、窓口でご確認ください。

マイナンバーは番号法に定められた事務に限り使用することができます。したがって、マイナンバーの提出が必要ない手続きにはマイナンバーが記載された住民票を提出できない場合があります(民間サービス利用時の住所証明など)。その場合はマイナンバーの記載が省略された住民票を改めて取得する必要があります。
マイナンバーを証明する手段を確保しよう
先に述べた通り、マイナンバー通知カードを失くしてしまうと、自分のマイナンバーを証明する手段がなくなり、証券口座などを開設する際に不便になります。
マイナンバー通知カードの有無はマイナンバーカードの交付申請にそれほど影響しないため、ご自宅に届いたQRコード付き交付申請書を使って交付申請を早急に済ませるか、市区町村窓口に行ってみることをおすすめします。
