2021年6月にマイナンバーカードの申請枚数が5000万枚を超え、健康保険証として利用できる予定になっています。また、マイナポータルでは、マイナンバーカードを利用して「児童手当の現況届」を提出することが可能になっています。このような流れから、私生活の中でマイナンバーカードの活用がますます進んできそうです。この記事では、「マイナンバーカードの機能を用いてサービスを提供する便利なアプリ」をご紹介します。
こんな人におすすめ
- 行政が提供しているアプリについて知りたい方
- 民間企業のマイナンバーカードの活用について知りたい方
この記事でわかること
- マイナンバーカードを使った便利アプリ
- マイナンバーカードを使って便利になること
マイナポータルでの手続きに必要な「マイナポータルAP」

マイナポータルAPとは、内閣府が提供するアプリです。このアプリでは、マイナンバーカードを利用して、スマートフォンから行政サービス(マイナポータル)へのログインや、電子申請書類への署名、申請書類作成時の入力支援をすることができます。
マイナポータルから行政手続きを行う場合には、このアプリをダウンロードすることが必要になります。

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例えば、マイナポータルで「児童手当の現況届」を提出しようとした際に、このアプリでマイナンバーカードの電子証明書(公的個人認証)を読み取ると、「本人確認」や「申請者情報の自動入力」などを行うことができます。
「本人確認」や「電子申請書類への署名」は、行政手続きをオンラインで行う上で必要不可欠なものです。したがって、マイナポータルを通じた行政手続きを行うためには、「マイナポータルAP」をダウンロードする必要があります(パソコンで手続きを行う際には、ICカードリーダーで本人確認を行うこともできます)。
「申請者情報の自動入力」は、行政手続きをより簡単・便利なものにするための機能です。あらかじめマイナンバーカードに記録されている、「氏名・性別・住所・生年月日」などの情報を自動入力することができます。

また、このアプリでは、自分の住んでいる地域の行政手続きを探すこと(ピッタリサービス)、税・年金などの自分の情報を確認すること(わたしの情報)、行政からの情報を受け取ること(お知らせ)、自分の情報が行政機関の間でやり取りされた履歴を閲覧すること(やりとり履歴)、外部サイト(e-Tax・ねんきんネットなど)と連携すること(もっとつながる)などができます。
子育てや引っ越しに関する手続きがマイナポータルから行えるようになるなど、行政手続きのオンライン化はますます進んでいます。これから行政手続きを行う際には、マイナポータルAPが必須アプリになるでしょう。


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電子証明書の内容を確認できる「 JPKI利用者ソフト」

JPKI利用者ソフトとは、地方公共団体情報システム機構が提供するアプリです。このアプリは、マイナンバーカードに搭載された電子証明書の情報をスマートフォンで確認することができます。
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このアプリでマイナンバーカードを読み取ることで、電子証明書の内容・有効期限・有効性などを確認することができます。また、電子証明書の有効期限が近づくと、通知でお知らせをする機能もあります。「マイナポータルで行政手続きをしようと思ったら、電子証明書の有効期限が切れていた」ということを未然に防止できます。
また、マイナンバーカードの署名用パスワードなどを変更することもできます(パスワードを失念した時は、役所の窓口に行かなければなりません)。
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IDカードを読み取れる「IDリーダー」

IDリーダーとは、オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社が提供するアプリです。このアプリは、スマートフォンでIDカードを読み取り、内容を確認することができます。IDカードとは、マイナンバーカードや運転免許証など、身分証明書として使われるカードです。
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このアプリでは、スマートフォンでマイナンバーカードを読み取り、カードに含まれている情報を確認することができます。ICチップを搭載しているカードであれば、情報を読み取ることができるため、例えば、運転免許証の場合、本籍や免許の取得年月日など、記載されていない情報も確認できます。
マイナポータルAPとの違いは、大きく2点あります。
・マイナンバーカード以外のIDカード(運転免許証・在留カードなど)の情報内容も確認できること
・行政手続きや電子署名には使えないこと
IDカードを読み込むことに特化したアプリです。
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デジタルIDを活用する「xID」

xIDとは、xID株式会社が提供するアプリです。このアプリでは、初回登録時にスマホをかざしてマイナンバーカードに記録されている基本4情報(氏名、住所、性別、生年月日)を読み取り、マイナンバーカードとxIDアプリを連携します。そして、そこで生成された独自のデジタルID(xID)をオンライン上の様々な用途で活用することができます。
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例えば、xIDを身分証・カギ・ハンコとして活用することができます。
・身分証:本人確認のコストと手間を削減
・カギ:パスワード不要で安全にログイン
・ハンコ:スマホで手軽に契約締結
その他にも、現在は石川県加賀市などで提供されているLoGoフォーム電子申請(行政手続き)や、電子契約サービス「Digital Sign」(電子署名)で採用されており、今後も様々なサービスとの連携が予定されています。

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