みなさんご存知のとおり、住民票を持つ日本国内の全住民に12桁の番号、すなわちマイナンバー(個人番号)が割り振られています。このような長い桁数の番号が設けられた場合、入力の誤りや不正防止のために「チェックデジット」というものが設定されます。これは、銀行の口座番号なども同じです。この記事では、チェックデジットの基礎知識からマイナンバーのチェックデジットの計算式まで幅広く解説していきます。
こんな方におすすめ
- チェックデジットについて知りたい方
この記事でわかること
- チェックデジットの基礎知識
- マイナンバーのチェックデジットの計算式
チェックデジットとは
まずは、チェックデジットの定義やマイナンバーとの関連について解説します。
一般的なチェックデジット
チェックデジットとは、数字列の誤りを検知するために与えられる検査用の数字や、そのような数字を用いた誤り検出方式を意味します。数字以外にも、文字や記号が用いられることもあります。
チェックデジットは、バーコードやクレジットカード番号、銀行の口座番号などに利用されています。
マイナンバーのチェックデジット
クレジットカード番号などにチェックデジットが利用されていることと同様に、12桁の番号であるマイナンバーにも、チェックデジットが利用されています。これによって、人がマイナンバーを入力した際に生じる誤りを機械的に抽出することができます。
マイナンバー法施行令(行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律施行令)8条によれば、マイナンバーは機械を利用して不作為に生成される11桁の数字に、1桁の検査用数字(チェックデジット)を追加することが定められています。
マイナンバー法施行令では、マイナンバーのチェックデジット(検査用数字)を、マイナンバーを電子計算機に入力するときに誤りのないことを確認することを目的として、11桁の番号を基礎として付される0〜9までの番号であると説明しています。
番号法についての詳しい内容は、以下の記事をご覧ください。

チェックデジットの計算式
チェックデジットは、無作為の数字ではなく、一定の計算式によって与えられるものです。そのため、チェックデジットも計算式で求めることができます。
マイナンバーのチェックデジット計算式
マイナンバーのチェックデジット計算式について、マイナンバーの提供等に関する命令(行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に規定する個人番号、個人番号カード、特定個人情報の提供等に関する命令)5条に定められています。
マイナンバーのチェックデジットを確認するツール
チェックデジットの計算式は、非常に複雑でわかりにくいものとなっており、以上で確認したように、マイナンバーのチェックデジット計算式も複雑です。
そのため、一般的にチェックデジットを求める計算ツールがインターネット上などで提供されており、マイナンバーについても同様にチェックデジットを確認するツールが存在します。
「マイナンバー チェックデジット 計算」などで検索をするとさまざまなサイトが出てきます。
また、マイナンバーのチェックデジットをExcelの関数を用いて計算することもできます。
まとめ
一般的にクレジットカード番号や銀行口座などには、数字列の誤りを検知するためにチェックデジットが与えられているところが多く、マイナンバーも同様にチェックデジットが与えられています。
マイナンバーのチェックデジット計算は、インターネットやExcelで行うこともできるので、正確なマイナンバーかどうかを確認したい場合には、これらのツールを利用すると良いでしょう。